VOL.14 (平成17年7月25日発行)

 世の中、ヨン様ブームのようですが、病院等で患者さんを呼ぶ時「さん」か「さま」かが話題になっています。
 英語では男性にはMr.、女性ならMiss.、Mrs.と言えばそれで敬語になります。日本語では○○殿、△△氏もありますが時代劇の様です。 「さん」、「さま」も丁寧な表現ですが、「さま」の方が丁寧です。
「さま」は何となくお客様扱いで"商売のようで患者さんの扱いとしてはピンと来ない"と広島国際大学 谷口一久助教授は言われます。
 病院は専門的知識や技能を持つ職員の集団で医師、看護師、薬剤師、放射線技師、臨床検査技師等は国家試験による資格です。 患者さんから信頼され頼りにされているなら医師等の病院職員は○○さんと呼んでいいのではと考える人も多い様です。
 一方、病院もサービス業(税務区分もそうです)であり患者を顧客とみなして聖路加国際病院では"医療はサービス業"をキーワードとしてマナー推進キャンペーンを広げています。これは「さま」にふさわしい対応ができてこそ自然と受けいれられるものだと考えます。
 口先だけの○○さまはかえって逆効果で白けてしまうだけです。
  挨拶、表情、身だしなみ、言葉使い、姿勢、態度等待遇がしっかりしていれば「さま」でも「さん」でも良い様な気がしますが「さま」と言える医療人でありたいものです。 しかし鼻水たらして右の袖でこすり挙げたゴンタ坊主に○○さまは様になりません。

 病院機能評価でも療養環境と患者サービス(第3領域)の接遇の項で"言葉使いや身だしなみ等が適切か否か"が問われますが「さん」か「さま」かは問われない事を岩本汎司氏は指摘されています。 接遇やマナーで患者さんを「さま扱い」しようということだと考えます。
           院長  馬殿芳郎
医療法人回生会宝塚病院
 [理念]
 1.心がかよう、患者さんに信頼される病院

 2.調和・進歩・向上

 3.地域社会への奉仕
 [基本方針]
1. 奉仕の精神を持ち、常に患者さんの立場に立った医療を行います。
2. 説明と合意に基づいた納得ゆく医療を行います。
3. 医療人として生涯学習に努め、医療の質の向上を目指します。
4. 地域の皆様の健康、保健のため開かれた病院を目指します。

創傷処置の閉鎖療法へのご質問にお答えします。

小島 善詞
(外科)
 昨年7月のすみれ通信に「家庭でできる創傷処置」と題して「閉鎖療法」の利点を書きましたところ、 読者の方から質問を頂戴いたしましたので、今回も場所をお借りして質問にお答えしたいと思います。
 閉鎖療法とは、新鮮外傷や褥瘡(床ずれ)に対して非常に有用な方法であることを前回、述べました。 しかし、閉鎖療法が浸透したからといって従前通り外科診療所を受診する必要がまったくなくなったと言うことではありません。そのうえで、以下、お読み下さい。
質問1)  化膿している傷に対しても閉鎖療法でよいのですか?
回答)  だめです。一般的な創傷の場合、化膿すると言うことは、創傷内に異物(血腫やゴミなど)が残っている、あるいは、 深部組織に感染している、というのが一般的でしょう。異物が残っている場合は、デブリドメントと言って、異物を洗浄する必要がありますし、深部組織に感染しているなら抗生物質の投与が必要です。そのうえで、閉鎖療法を行えば、傷は綺麗に治ること請け合いです。これらについては、家庭で出来る範囲を超えていますので、ぜひ外科を受診下さい。
質問2)  手術創に対しても有効ですか?
回答)  有用です。最近では多くの施設で、術後のガーゼ交換など一切行わない施設が増えてきております。傷の状態を外から 観察できる術後創傷用の貼布剤も発売されておりますので、今後、ますます導入する施設が増えてくるでしょう。
質問3)  水道水よりも生食水や滅菌水の方がよいのですか?
回答)  水道水で十分です。水道水とは、井戸水と違って元来、まったくと言って良いほど細菌類は含まれておりませんし、 水道水が原因で感染など起こせば社会問題に発展するほど水道水は、無菌に近い状態で供給されております。 ご質問された方は、まだ閉鎖療法が十分に理解できていないと思われます。消毒薬を使わないというのは、 水に関しても言えることで、殺菌・消毒作用のある媒体で洗浄しないというところが閉鎖療法の基本であるのです。
質問4)  褥瘡にも有効ですか?
回答)  有効です。というより、元来、この治療法は褥瘡治療から発展してきた方法であるのです。ラップ療法のみで、褥瘡治療を行う 施設が増えてきておりますので、各施設に相談されればよいと思います。
 ともかく、「傷を消毒しないこと」「傷を乾かさないこと」「汚れたら洗い流す」が基本です。傷が痛むようであれば、 その治療法は間違っていると言っても良いと思います。閉鎖療法を正しく行う限りにおいて、傷やヤケドは痛くありません。

 汗をかいたら水分補給  熱中症にご注意!
 コンクリートの焼けつくような暑さのなか、長時間外を歩いていると、時折頭痛や吐き気がすることはありませんか?
 暑い時には熱中症に注意が必要です。特に外にいる時間が長い方は、汗をかいた分だけこまめに水分を補給することが大切です。 冷たいお茶などはさっぱりして飲みやすいですが、汗で塩分もどんどん出ていってしますため、スポーツドリンクなども良いでしょう。
 涼しいところから急に暑いところに出た時、睡眠不足で体調がすぐれない時などは、熱中症になりやすくなります。充分な睡眠と水分補給で、元気に夏を乗り切りましょう。

浮力を使って無理なく運動  水中運動でリラックス&トレーニング
 今年の夏もプールや海で大いに楽しんだ方が多かったのでは。そこで、レジャーだけでなく健康づくりにも"水"を活用してみてはいかがでしょう。
 プールで歩く水中ウオーキングや音楽に合わせて動くアクアビクスの他にも、水中で筋力トレーニングやストレッチをする運動も注目されています。
 水中では浮力で体重がおよそ十分の一になり、体にかかる負担も少なくて済みます。しかも、水圧による抵抗があるため運動による効果は抜群。 全身運動により、血行促進や呼吸機能も鍛えられ、シェイプアップに最適です。また、水のなかでは精神もリラックスするため、 最近では高齢者のデイサービスなどにも水中歩行やストレッチが取り入れられています。
 さて、では実際に行う時のコツですが、水中歩行はお腹の筋肉のバランスを保つために前かがみで歩きます。 腕を大きく振ってできるだけ大股で。慣れてきたら後ろ向きや横向きで歩くのもおすすめです。ひざが痛い人は泳ぐよりも歩く方がひざへの負担が軽減されます。
 クロールや背泳ぎは肩こりをほぐしてくれます。歩行の際に、腕の形をまねしてもいいでしょう。
 水に入る前にはストレッチを十分に。特に高齢者の方は二人一組で関節を伸ばすストレッチをして下さい。 水から上がった後はすぐに体を良く拭きます。頑張りすぎは逆効果。無理なく、楽しくが一番のコツですよ!

健康のためにも休肝日を!
金南 ちあき
(管理栄養士)
 暑くなってきて、ビールが美味しい季節になってきました。 しかし、長年飲酒を続けていると、おなかがぽっこり出る「ビール腹」になることが知られています。 お酒を飲む人は、飲まない人より平均して、1回の飲酒で約170kCal程エネルギーを多くとっています。 (ごはん軽く茶碗に1杯分)ごはんは何杯もおかわり出来ませんが、お酒はたくさん飲めてしまうので注意が必要です。 適度な飲み方のポイントとして、内臓脂肪の蓄積を防ぐためにお酒を飲まない休肝日を設けることが大切です。
 なかなか休肝日を設ける事が出来ない方は、ビアテイストドリンクを利用する方法もあります。 以前はノンアルコールビールと呼ばれていましたが、全くの「ゼロ」ではありませんので、こう呼ばれています。 ビアテイストと言ってもアルコール度数は、0.1%未満〜0.9%とひらきがありますので利用する際は比較してみてください。 ただし、わずかとはいえアルコールが含まれていますので車を運転される際には、十分な注意が必要です。

当院の治療空間の設備をご紹介
診察室 液晶モニタの設置(採血結果がデスク横で見れちゃう?!)

 平成17年3月から診察室 デスク横に液晶モニタを設置致しました。 『今朝の採血結果はまだ聞いてないけど、増えていれば良いのだけど・・・。減っていれば良いのだけど・・・。 どうなのかなあ・・・。』とお思いの方や今まで自分の検査結果を聞いただけで見たことがない方、結構いらっしゃるのではないかと思います。
 今回、デスク横に設置致しました 液晶モニタにより、検査データを診療・診察の際に患者様自身にもリアルタイムに見ることができるようになりました。
 また、前回値の結果の確認等も医師と一緒にできますし、医師からモニタを見ながら説明して頂くことが可能になり、今までより一層 分かりやすくなりました。
 血糖値の高い方、血圧の高い方、貧血ぎみの方、高脂血症の方等 検査結果の自己管理をされておられる患者様にもきっと役立つかと思います。
 自分の検査結果は自分で管理することも大事な健康管理のひとつです。
[患者の権利]
患者様の人権を尊重し、患者様と病院・職員との相互の信頼関係に基づいた医療を共同して作りあげていくために、当院は「患者さんの権利と責務」を定めています。
1. ご自分の病気や診療のことで疑問があれば、どのようなことでも質問する権利があります。
2. 検査や治療を受けるときには、よく理解できる言葉で説明を受け、自らの意志でそれを選択・決定する権利があります。
3. 診療の過程で得られた個人情報やプライバシーは、守られる権利があります。
4. 良質な医療の提供を受けるため、患者様はご自分の健康に関する情報について、医師をはじめとする病院職員にできる限り正確に提供する責務があります。