人工透析センター

ハートメードの安心が、ここにあります。

最新コンピュータ・システムの導入で、さらにきめ細やかであたたかい、患者さんの立場に立った治療を展開。長期透析にともなう合併症の治療にも、力をそそいでいます。人工透析治療の進歩は、そのまま宝塚病院人工透析センターのあゆみです。

人工透析センター概要

人工透析センターのあゆみ

昭和53年 3月 人工透析センター開設
10人用装置(キール型5台、コイル型5台)設置
活性型 Vitamin D3の出現(1981年)
慢性腎不全に伴うCa代謝障害の補正を行う必須の薬が開発されました。
昭和57年 12月 増築により21床に増床
アセテート透析より重曹透析へ変更
重曹透析の導入
透析中の血圧低下がなくなり、患者さんに、より安定した透析を可能にしました。
昭和59年 4月 除水コントローラー付き装置の導入
除水コントローラー付き装置
それまで勘に頼っていた除水量の設定が、機械で正確に行えるようになり、さらに安全な透析を実現しました。
昭和60年 1月 水処理装置をRO(逆浸透圧装置)に変更
RO水処理装置
水道水から軟水へ、さらに不純物を 除いたRO水へ改善、透析の安全性をより高めました。rh-EPOの出現(1990年4月)
バイオテクニカルの進歩により、夢の新薬として合成エリスポエチンが登場。 腎不全に伴う貧血が改善され、透析患者さんの快適な生活が可能となりました。
平成4年 9月 増築により37床増床
平成6年 11月 CAPD治療の導入を開始
平成9年 1月 すべてのコンソールに2次側エンドトキシンフィルターを装着
平成10年 1月 39床に増床、透析室をコンピュータ化し、自動ブアイミング付きにする
透析室のコンピュータ化
透析前準備のプライミングを自動化。透析中のデータ採取や患者監視などもコンピュータ化し、すべての記録をディスクに保存する、いわゆる「電子カルテ機能」を導入。これによって生じた時間的余裕を、患者さんへのきめこまやかな病状説明や指導等にあてています。
平成13年 9月 HDF装置の導入
「この20年間の血液透析学の進歩は著しいものがあります。今後も更に安全な、患者さんにとって、もっともっと快適な治療を目指し、設備からケアも含め、最善を尽くしてまいります。」
院長 馬殿 正人
日本透析医学会認定指導医 / 日本腎臓病学会認定専門医
平成18年 12月 保存期外来の開始
末期腎不全で保存期にある患者さんを医師、看護師、栄養士など多方面から支えます。
平成19年 7月 透析室コンピュータのリニューアル
コンピュータの進歩に伴い、更に一層のスピードアップを図った。
昭和20年 8月 CKD(慢性腎臓病)外来開設
早期の適切な治療と食事療法を行い、末期腎不全への進行を遅らせるサポートをします。
平成21年 7月 CKD(慢性腎臓病)外来に腎臓保存期外来併設
末期腎不全で保存期にある患者さんを医師、看護師、栄養士など、多方面から支えます。
平成25年 10月 旧新館地下1階に透析室開設、移動(22床)
12月 別館1階の透析室改築(23床)、合計45床に増床
透析室コンピューターのリニューアル
療養環境改善の為、ソファータイプベッドを導入し、必要なベッドの買換を行った。
平成26年 1月 オンラインHDF装置の導入
透析のあらゆる症状に対応できるオンラインHDFを導入しました。
2月 オーバーナイト透析開始
長時間かけて透析を行えることで、体の負担を減らせるほか、昼間仕事をしている人でも透析を受けやすくするメリットがある

シャント手術について

本院では、血管外科専門の外科医が施行しております。透析室開設時より現在までの1,500例以上(最近では年間60~70例)を行っております。又、シャントの狭窄に関してはPTA(風船による治療)も併用しており、1991年より現在まで2,300例以上(最近では年間300~350例)の経験があります。

これらの治療に加え、永久型のカテーテルの留置を行うなどにて種々のブラッドアクセスを行い、患者さんの苦痛のない血液透析を心掛けております。

人工透析センター 診療日

人工透析の診察時間等の詳細は、受付までお問合せ下さい。

透析(昼間)
透析(準夜)
深夜透析(オーバーナイト)

腹膜透析について

腹膜透析(Peritoneal Dialysis:略称PD)は、在宅で行う透析療法で、普段の通院は月に1~2回程度です。自分の体の中の「腹膜」を利用して血液をきれいにします。寝ている間に機械を使って自動的に行う方法(Automated Peritoneal Dialysis:略称APD)と、日中に数回透析液を交換する方法(Continuous Ambulatory Peritoneal Dialysis:略称CAPD)があります。

腹膜透析(CAPD/APD)の特長

  • 在宅治療です。
  • 体内の腹膜を使って、血液中の老廃物や余分な水分を除去します。
  • 毎日緩やかに透析を行います。
  • 通院は月1~2回程度です。
  • 自宅や職場、学校でも可能で、生活スタイルにあわせた治療が行えます。
  • 治療は、患者さんご自身・ご家族で行えます。
  • 個人差はありますが、透析導入後でも残っている腎臓の機能をより長く保つことができると言われています。
  • 腹膜透析(PD)を始める前に、カテーテルと呼ばれる透析液を交換するためのチューブをお腹に埋め込む手術をします。

在宅血液透析について

在宅血液透析(以下 在宅透析)は自宅に透析機械を設置し、自分自身(場合によって、介助者の助けを借りることもあります)で透析療法(透析装置の立ち上げから後片付け、穿刺など)を行う方法です。

在宅血液透析の特徴

  • 透析不足による合併症が減り、内服薬も格段に少なくなります。
  • 食事・飲水制限がほとんどなくなります。
  • 透析中の家族団らんや仕事など自分の時間を増やせます。
  • 自分で決め、自分で責任を持つなど、「人生を自分で決める、充実した人生」を意識できます。
  • 通院の時間が大幅に減ります。
  • 時間を自由に使えるため、社会復帰率が高くなります。
  • 施設透析の面倒(プライベートが少ないなど)・リスク(感染など)が減り、災害時も対応しやすくなります。

ご支援致しますのでご連絡ください。

多発性嚢胞腎、肝嚢胞でお悩みの方へ

多発性嚢胞腎、肝嚢胞は徐々に大きくなり、腹部膨満が生じるようになります。世界にさきがけて、虎ノ門病院分院センター乳原先生が始めた嚢胞腎縮小術は、現在、腹部膨満感を消失させ、食欲を回復させる一番有効な治療法と言われています。嚢胞縮小術を行うことによって、嚢胞は一年後、平均約50%程度の大きさに縮小し、更に嚢胞内の出血も抑えることができます。
本院では、平成12年から、透析を行っている多発性嚢胞腎の患者さんに対する腎動脈塞栓術を開始し、平成29年8月現在で42例の縮小術を行っています。治療を希望される患者さんの数もますますふえてきています。
更に、透析を行っていない嚢胞腎の患者さんで、肝嚢胞による症状を訴える患者さんに対しての肝嚢胞縮小術も開始しています。
多発性嚢胞腎、肝嚢胞でお悩みの方は一度ご相談ください。

  • 常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)について【薬物治療「サムスカ錠」の服用】
  • ADPKD由来透析患者さんへの腎臓縮小治療
  • マイクロコイルを用いた経皮的腎動脈塞栓術(TAE)

保存期外来について

金曜日午後のCKD外来に、腎臓保存期外来を新たに併診いたします。
CKD(慢性腎臓病)は進行すると腎不全になり、透析治療や腎臓移植が必要になりますが、早期に対処することで透析に至る時期を送らせることができます。
当院では専門医を中心に透析看護認定看護師と管理栄養士の3つの分野の専門職がチームとなり、できるだけ長く、透析治療を必要としない暮らしが続けられるように、患者さんを体・心・社会の三側面からサポートします。
※ 血清クレアチニン 2.0前後の方が対象となります。
※ 外来予約可能です。検査データをご持参ください。

透析看護認定看護師によるサポート

2006年より、血清クレアチニン2.0以上の患者さんに対して透析導入前から関わり、インフォームドコンセントを行い患者さん自身で生活調整をしながら、治療方法を選択できるよう支援しています。
保存期 → 導入期 → 維持期に至るまでのトータルケアの提供をしています。